部下をもつ人の「心の健康知識」

一般受講料:19,8000円

特別受講料:17,600円

講座コードA-20

受講期間3ヶ月

難易度中級レベル

職場で起こるコミュニケーションのずれの問題、対人関係と心の健康について考える。

部下の気持ちをどうキャッチするか、自分の思いをどう伝えるか。

部下の気持ちをどうキャッチするかは上に立つものとしてはいつも考えなければならないことです。でもどのようにして部下の気持ちをつかんだらいいのでしょうか。自分が楽しく働くためにも部下に気持ちよく働いてもらうためにも、心の健康に関する知識を身につけることが重要です。

部下とのコミュニケーションがうまく取れないと悩んでいる管理職や監督職の方が増えています。コミュニケーションが取りにくい現在だけに仕事はおろか家庭のなかでもストレス過剰となり、心を病む人が増えています。

対人関係の取り方をしっかり身につけ、人を育てるためにはどのような工夫が必要かを学び、健やかな心とは何かを学ぶと共に、心の病の知識を身につける必要があります。部下が示す問題行動の中にある心の歪みや心の病に早く気づくことも重要です。この講座は部下をもつ人にとっては欠かせない講座です。

学習目標

  • いま、どの職場でも起こっているコミュニケーションのずれの問題に焦点を当てながら対人関係と心の健康について考えます。
  • ストレスと脳の関係について学び、ストレスがかかりすぎるとなぜ心がうまく働かなくなるのかを学びます。
  • 心に傷がつくと言うことはどのようなことなのかを学んだあとに、心が病んだ姿と病んだ心からの回復を図るために管理・監督者はどのような心掛けが必要かということを学びます。

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教材構成

使用教材

  • テキスト1冊
  • レポート(提出回数3回)

監修

  • 吉川 武彦(中部学院大学大学院 人間福祉学研究科科長・教授)

執筆

  • 吉川 武彦
  • 高橋 照子(西武文理大学 教授)
  • 美濃 由紀子(東京医科歯科大学 准教授)

カリキュラム

No. 主な項目
1 第1章 こころはどのような形をしているのか

  1. こころはどう育つのか ~こころを視覚でとらえてみよう~
    1. こころを「三角錐」でとらえる
      • 一般論としてのこころの要素
      • 重要なのは「自分らしさ」という要素
      • 安定したこころと不安定なこころ
    2. こころの形を「卵」でとらえる
      • 生まれる前から人に備わる欲求行動
      • 「欲求」と「規範」が「葛藤」して「自分らしさ」が育つ
      • 「自分らしさ」が育たないのはなぜか
    3. 人間関係を「十文字」でとらえる
      • 人間関係を築く3つのステップ
      • 3つのステップはスパイラルに進む
      • コラム(1) 「退行する」とはどういうことか?
  2. こころが歪むとはどういうことか
    1. 現代につづく近代ニッポンの国づくりと子育て
      • スピード・生産性重視の近代工業化
      • 国づくりと子育て・学校教育の関係
    2. 人づくりに求められるもの~「ビー玉」から「金平糖」へ~
      • ビー玉人間を育てたSSKK
      • 援助が受けられる自分になる
      • ライフサイクルの歪み
      • 登校拒否から不登校の時代へ
      • コラム(2) いま何が起こっているのか、なぜこうしたことが起こるのか
  3. こころの歪みを防ぎ、しなやかなこころを保つには
    1. こころに「筋交い」を入れる
    2. しなやかなこころを保つには
    3. 上手なストレスとのつき合い方
      • ストレスを感じやすい3つのタイプ
      • 上手なストレス解消方法

第2章 いま、職場でなにが起こっているのか

  1. コミュニケーションが減っている
    1. 促成栽培の学校教育
    2. 職場のコミュニケーション
      • 事例から考える(1) 麹挨拶・朝礼・コミュニケーション
  2. 責任転嫁型の人が増えている
    1. 「私のせいではない」と言う“困った人”
      • 事例から考える(2) 「それは誰の責任ですか?」が口癖の人
      • コラム(3) プロの臨床現場から
  3. こころを病む人が増えている
    1. うつ病は本当に増えているのか
      • 人、それは異常と日常の狭間で揺れ動く存在
      • なぜ、自殺が急激に増えたのか
      • “こころの風邪”と“ゆううつ症候群”
    2. 軽うつ時代の職場の人間関係
      • 「自分らしさ」がこころを育てる
      • うつ病に見えて、うつ病でない人
      • 職場の問題児とどう向き合うか
    3. 医療にどう誘うか
      • まずは関係を深める
      • 関係を築くための状況づくり

第3章 対人関係と健やかなこころ

  1. 対人関係とは何か
    1. 人・人間という字が教えてくれること
    2. 人間と野生児の違い
    3. 母語としての言語
    4. 対人関係と人間関係はどう違うか
      • 対人関係と人間関係の辞書による意味
      • 人間関係論が生まれたホーソン実験
      • 「人間関係」に代えて「対人関係」という理由
      • 対人関係が意味すること
  2. 対人関係とパーソナリティの発達
    1. 関係的存在としての人間
      • 人間の関係性
      • ジョハリの窓
    2. 人格の成熟と対人関係
      • エリクソンの発達段階の課題と危機
      • マズローの欲求5段階説
      • 人格の成熟を阻害する現代社会の問題
    3. 対人関係における「あいだ」と「つながり」
      • 満場一致の怖さ
      • 「ちがい」を大切にする
      • 「あいだ」があって「つながり」がある
  3. 対人関係力と組織
    1. 組織における対人関係
      • 「役割」と「自分」
      • 役割を生きる
    2. 対人関係における相互作用
      • 個人と個人の関係
      • 人と集団
      • 集団と集団の関係
    3. 職場における対人関係
      • 「よい人間関係」と「ほんとうの人間関係」
      • 「よい人間関係」とは
      • 「ほんとうの人間関係」とは
    4. 「ほんとうの人間関係」を阻害する要因
      • 「外づら」と「内づら」
      • 良心的エゴイスト
    5. 「自分らしさ」を生かせる職場
      • 生き生きとした職場で、健やかなこころで働く
      • 職場における上司の役割
2 第4章 ストレスとこころ

  1. ストレスの仕組み
    1. ストレツサー(ストレス要因)
    2. ストレス反応
      • 生理的なストレス反応
      • 心理的なストレス反応
  2. ストレスへのこころの動き
    1. 意識的なこころの動き:コーピング
    2. 無意識的なこころの動き:防衛(適応)機制
    3. ストレスへの対処方法
  3. こころの健やかさをどう保つか
    1. 精神的に健康であるとは
    2. こころが健康であるために
    3. 管理者自身のこころの健やかさを保つために

第5章 気になる行動への対処方法

  1. 不安.緊張状態
    1. 不安・緊張とは
      • 不安・緊張状態で現れる症状
    2. パニック障害
      • 事例から考える(3) 「パニック障害」の症状の一例
    3. 「不安障害」「パニック障害」のある人への対応
  2. 抑うつ状態やうつ病
    1. 抑うつ状態とは
      • 長引く場合は受診が必要
      • 抑うつ症状(状態)を自覚(他覚)したら
    2. 抑うつ状態やうつ病の人への対応
    3. 自殺との関係
      • 自殺の前ぶれ
      • 自殺ほのめかしへの対応
      • 自殺を打ち明けられた場合の対応
    4. “うつ病”の傾向と対処
      • 非定型うつ病の特徴
      • 非定型型うつ病の人への対応
      • 事例から考える(4) 「定型うつ病」と「非定型うつ病」
  3. 興奮・攻撃状態
    1. 興奮・攻撃状態とは
      • 興奮状態のチェック機構
      • 事例(1) 「自分自身」「周囲」との照合ができない人
    2. 躁状態とは
      • 躁状態で現れる症状
      • 事例(2) 突然爆発して荒れる人
    3. 興奮・攻撃状態や躁状態が出現する背景
    4. 興奮・攻撃状態や躁状態への対応
  4. 拒否・拒絶状態
    1. 拒否・拒絶とは
    2. 意識的な拒否・拒絶と無意識的な拒否・拒絶
      • 事例(3) 無意識的な拒否・拒絶の克服に取り組む人
    3. 病的な精神症状としての拒否・拒絶
      • うつ・うつ病や神経症の拒否・拒絶
      • アルコール依存などの拒否・拒絶
      • 統合失調症の拒否・拒絶
    4. 拒否・拒絶的態度・行動が出現する背景
    5. 拒否・拒絶への対応
      • 拒否・拒絶の背鼠を理解する
      • 拒否・拒絶をせざるを得ない気持ちを尊重する
      • 拒否・拒絶をする人へ肯定的な関心を持ち続ける
  5. 操作的状態
    1. 操作的状態とは
    2. 操作的状態が出現する背景
    3. 操作的状態にある人への対応
  6. 嗜癖行動
    1. 嗜癖行動とは
    2. 嗜癖行動が出現する背景
    3. 嗜癖行動をとる人への対応
  7. 人格障害(パーソナリティの機能障害)
    1. 人格障害(パーソナリティの機能障害)とは
    2. 人格障害(パーソナリティの機能障害)が生じる背景
    3. 人格障害(パーソナリティの機能障害)が疑われる人への対応
      • 人格障害の種類
      • 脅迫性人格障害(OCPD)の特徴
      • 脅迫性人格障害(OCPD)のある人への対応
      • 境界性人格障害(BPD)の特徴
      • 境界性人格障害(BPD)のある人への対応
3 第6章 こころの病いをもつ人への対処

  1. 異常と正常の考え方
  2. 「こころの病」とは
  3. 個人の保護と組織運営
    1. 「いつもと違う…」と気づいたら
    2. 上司が消耗しないために
  4. 援助・対応の基本的な考え方
    1. 受診への援助
      • 心臓内科と繍神科の違い
    2. 休職への援助
    3. 復職への援助
  5. 職場のメンタルヘルス対策
    1. こころの健康づくりは事業者の務め
    2. 4つの視点で継続的なケアを推進
    3. ケア推進にあたっての留意事項
    4. 職場環境の改善も大事なポイント
    5. 職場復帰のルールづくり
  6. こころの通う職場づくりを目指して
    • ケーススタディ(1) 本人から相談があった場合
    • ケーススタディ(2) 周囲との関係から推測できた場合
    • ケーススタディ(3) 激しい行動が見られる場合

第7章 管理・監督者の健康管理

  1. 身体的・精神的健康管理
    1. からだの健康とこころの健康はつながっている
    2. 定期健診を欠かさない
    3. サイレント・ディジーズに要注意
    4. 誰もがメタボリックシンドローム予備軍
    5. 生活習慣病の予防に向けて
    6. 身体疾患、精神疾患の潜在に気づく
    • あるディスカッションをもとに考える -上司・部下・仲間との関係づくり-
  2. 社会的健康管理
    1. 重大なミスが発生したときどうするか
      • まずやるべきことは被害を拡大させないこと
      • 管理監督者が事態収拾の第一線に立つ
    2. 管理者として部下のこころの健康を保つために
      • 部下をぼやかない、部下にぼやかせない
      • 責任回避をしない
      • 素早い決断を下す
    3. 望ましい管理職の姿を求めて
      • 本当のキャリアアップを目指すには
      • 人間関係力を高める
      • マネジメント能力を身につける