PCによるシーケンス制御

一般受講料: 22,000 円

特別受講料: 19,800 円

講座コード:S45

受講期間:3ヶ月

難易度:中級レベル

JTEXほどわかりやすくシーケンスを学べるところはありません!

わかりやすく、安全で、確実なシステム構築を学べる方法!

最近では、プログラマブルコントローラ(以下PCと呼ぶ)の機能向上とともに、生産管理、温度管理といった様々なシステムが制御できるようになりました。またシーケンス制御は、身近なところで導入されています。エレベーターや自動ドア、さらには、今まさにあなたが使われているだろうと思われるパソコンや携帯電話にも導入されているのです。

このようにPCによるシーケンス制御の機能向上により、様々な機械の進化が成し遂げられてきました。しかし、シーケンス制御の基本を理解していなければ、間違った考え方で自動化システムを動かすことになります。きちんと理解をしていなければ、機械の不具合をまねくことになりかねないのです。

そこで本講座では、自動化システムを構築するための基本事項を学習し、「現場本位のシステム構築」をめざすように努めました。この講座でシーケンス制御の基礎をじっくりと学び、十分に理解することで、わかりやすく、安全で、確実なシステム構築が行えるようになります。

全ての機械にシーケンス制御が導入されている現代において、PCによるシーケンス制御についての知識を持っておくと、自分の仕事にもきっと役立つことがあると思います。今の時代だからこそ、本講座を受講することをお勧めします。

学習目標

  • リレーシーケンスの考え方を、そのままPCのラダーシーケンス回路に置き換えることを理解するとともに、PC中心の制御盤の組み方を学びます。
  • 異常処理の考え方が理解できます。
  • PCシステムの保守が理解できます。

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教材構成

使用教材

  • テキスト2冊(上・下)
  • レポート(提出回数3回)

著者

  • 西山 博則((株)安川電機)

カリキュラム

No. 主な項目
1 第1章 自動化とは

  1. 自動化システム
    1. 経営生産管理レベル
    2. 工場生産管理・工場システム監視レベル
    3. ラインの生産管理・監視・現場レベルの自己完結レベル
    4. 工程生産管理・マシンモニタ・自動運転管理・運転データ管理レベル
    5. 機械装置(ロボット・コンベアなど)・トラッキング等情報管理レベル
  2. 自動化システムの流れ

学習のまとめ
第2章 シーケンス制御とは

  1. 制御とは
    1. 人の動きを制御
      1. 入力(検出)
      2. 出力(駆動)
      3. 制御中枢
      4. 管理
  2. シーケンス制御の種類
    1. 制御の種類
      1. 昇降装置
      2. 走行装置
    2. オートローダ

学習のまとめ
第3章 安全回路

  1. モータの運転インタロック
    1. 過電流保護
    2. モータの可逆インタロック
  2. 手動運転回路
  3. オーバーランリミットスイッチ
    1. インダクシヨンモータの場合(インバータ制御のモータ)
    2. サーボモータの場合
    3. インバータの場合
  4. 手選択と自動選択
  5. 非常停止
  6. エリアセンサ
  7. 安全プラグ
  8. 半導体の安全回路

学習のまとめ
第4章 シーケンス回路の考え方

  1. 自動化システムの考え方
    1. 制御用構成部品
    2. 接点ユニット
    3. 電磁接触器
    4. 端子
  2. シーケンス回路の検討
    1. 展開接続図
    2. 自己保持回路の動作
    3. シーケンス回路のタイムチヤート
  3. 異常時のシーケンス回路
    1. 運転・停止押しボタンとも押した場合
    2. 停電時のシーケンス回路
  4. シーケンス回路と配線ケーブル
    1. PB1押しボタン用ケーブルの断線
    2. 自己保持状態での配線ケーブルの断線
    3. PB1とPB2の両方の配線ケーブルの断線
  5. 入力リレー、出力リレー
    1. モータ運転回路の動き(パートI)
    2. モータ運転回路の動き(パートII)
  6. シーケンス回路の構成方法
    1. PB2がb接点の場合
    2. PB2がa接点の場合

学習のまとめ

2 第5章 シーケンス回路とPCによるシーケンス回路

  1. リレーシーケンス回路とPC用のシーケンス回路
    1. PCを使用した展開接続図
    2. PCの番号
  2. 2同時複数の自己保持回路を同一押しボタンで動かす場合
    1. リレーシーケンスの場合
    2. PCによるラダーシーケンスの場合
  3. PCの歴史

学習のまとめ
第6章 PCの各種モジュール

  1. PCとノイズ
    1. ノイズ
    2. フォトカプラによるノイズ対策
    3. ヒステリシス特性の利用
    4. 電圧検出回路
    5. コイル駆動時の零クロス制御
    6. シャワーリングノイズ
  2. 各種モジュール
    1. PCの基本構成
    2. CPUモジュール
      1. ウオッチドグタイマ
      2. リアルタイムクロック
      3. 制御用メモリ(OS:オペレーティングシステム)
      4. スキャニング(解読処理)
    3. 入力モジュールと出力モジュール
      1. 入力モジュールの概要
      2. 出力モジュールの概要
    4. 入力モジュールへの外部機器接続
      1. 押しボタンスイッチの接続
      2. リミットスイッチの接続
      3. 近接スイッチの接続(2線式)
      4. 近接スイッチ(交直両用)の接続
      5. 近接スイッチ、光電スイッチ、シリンダスイッチ(3級式)の接続
      6. 光電スイッチの接続(4線式)
      7. 透過形光電スイッチの接続
    5. 入出力モジュールの外形図

学習のまとめ

3 第7章 シーケンス回路の基礎

  1. シーケンス回路の基礎の考え方
  2. シーケンス回路とラダー回路
    1. 回り回路
    2. ラダー回路の構築
  3. PCの解読方式
    1. ネットワーク方式
    2. 逐次処理方式
  4. PCの命令と回路例〔I〕
    1. リレー
    2. 常時ONコイル
    3. 入力信号でONするコイル
    4. 入力信号でOFFするコイル
    5. NOT(ノット)回路
    6. 入力信号2個でONするコイル
    7. 入力信号3個でONするコイル
    8. AND(アンド)回路
    9. 入力信号3個のいずれかでONするコイル
    10. OR(オア)回路38
    11. 入力信号2個の組合せでONするコイル
    12. XOR回路
  5. PCの命令と回路例〔II〕
    1. 自己保持回路
    2. b接点入力の停止回路による自己保持回路
    3. 電源投入時に1スキャンパルス発生回路
    4. 入力信号ON時1スキャンパルス発生回路
    5. 押しボタン1個のトグルスイッチ
    6. 侵入者検知
    7. 自動車用車庫のシャッターの開閉
    8. 早押し検出回路
    9. オートローグ運転回路
    10. ステッピングスイッチ
    11. 主幹回路
  6. タイマ
    1. タイマ命令
    2. 電源投入時のINT(イニシャル)信号
    3. 入力ON後一定時間ONする信号発生回路
    4. 入力信号を一定時間ONする回路
    5. フリッカリレー
    6. 入力信号がONしてからのパルス発生回路
    7. 長時限タイマ
    8. オフディレイタイマ
    9. 準備完了とオフディレイタイマ
    10. 入力のチャタリング防止
    11. 入力信号によるオンディレイタイマ
    12. 自動遊戯具制御回路
    13. 自動ドア(開優先回路)
    14. スター(人)-デルタ(△)起動器
    15. ワーク搬送システム
  7. カウンタ
    1. 長時限タイマ
    2. 時計回路
    3. ワーク搬送システム
    4. 一定送り装置
    5. 1ピッチ送り回路

学習のまとめ
第8章 自動化システムの保守

  1. 自動化システムの保守の考え方
  2. 自動化システムの歴史
  3. マシンモニタ
  4. 使いやすいシステム
  5. PCとパソコン
    1. コンピュータのマルチタスク
    2. PCのマルチタスク
    3. PCとパソコン
  6. 保守の考え方
    1. ラインの停止
    2. ラインの保守モード
  7. マシンモニタ検出回路
    1. 2点間の移動
      1. LS同時ON
      2. 動作不良
    2. アキュームレートコンベア
      1. コンベア上にまったくワークがないとき
      2. 前に亜ワークがあるとき
      3. アキュームレートコンベアの制御回路
    3. 移動台車・クレーン
      1. LS同時ON
      2. 動作不良
    4. データ処理の応用のマシンモニタ
    5. マシンモニタ異常検出回路
  8. 予防保全
  9. 異常発生時の保守ツリー

学習のまとめ