SDGs環境問題「3つの対策」〜温暖化・廃棄物・リスク−GOAL9・12・13−

一般受講料: 17,600 円

特別受講料: 15,400 円

講座コード:B38

受講期間:2ヶ月

難易度:初級レベル

企業の社会的責任である、「環境問題対策」に取り組む

企業が果たすべき「環境対策」の取組みについて、概要から実践例まで学ぶ!

「環境対策」は、企業が果たすべき社会的責任の重要な柱のひとつです。

多くの企業が二酸化炭素(CO2)排出削減など、環境対策に目標をもって取り組んでいます。改善結果については、環境報告書やホームページによる公開がなされ、改善努力した企業は法的、経済的に優遇・評価されます。逆に、改善を実施しなかった企業は、社会的にも継続が許されない社会が目の前に来ています。

本講座では、すべての企業人に求められる環境対策について、地球温暖化対策、廃棄物対策・3R(リデュース、リユース、リサイクル)推進、環境ビジネスリスク対策(油などの漏洩の予防、法規制順守等)に的を絞って、環境影響とその原因について総合的に理解し、また、対策・推進事例を学習することにより、環境対策について、主体的に判断できる能力を身につけることをねらいとします。

学習目標

  • 環境問題の「3つの課題」(地球温暖化、廃棄物、環境ビジネスリスク)について、環境影響とその原因について総合的に理解し、また、対策・推進事例を学習します。
  • 企業における環境対策への取り組み、改善提案運動を進めるための力を養います。

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教材構成

使用教材

  • テキスト1冊
  • レポート回数(2回)

カリキュラム

No. 主な項目
1 第1章 地球環境保全と持続可能な開発

  1. 産業公害の時代
  2. 都市生活型公害の登場
  3. 地球環境汚染の激化
  4. 地球サミットの合意
  5. 環境ルールの進展
  6. 「持続可能な開発」の意味
  7. 地球環境問題の重要用語

第2章 地球温暖化防止に向けた環境マネジメントシステム

  1. 企業活動と持続可能な開発
  2. 持続可能な開発のための産業界会議とISO
  3. 環境マネジメントシステム
  4. 環境マネジメントシステム・ガイドラインであるISO14004の枠組み
  5. 地球レベルの温暖化における環境側面及び環境影響の評価
    1. 環境側面とは
    2. 温室効果ガスについて
    3. 地球温暖化の世界レベルの影響
  6. 日本における温暖化における環境側面及び環境影響
    1. 日本における業種別二酸化炭素排出量
    2. 日本における地球温暖化の環境影響
  7. 地球温暖化防止のための法的及びその他の要求事項
  8. 温室効果ガス削減のための環境目的と目標
    1. 温室効果ガス排出量の25%削減について
    2. 温室効果ガス排出量の大幅削減について

第3章 廃棄物対策、3R推進について

  1. 廃棄物の定義と区分
  2. 廃棄物の処理
  3. 廃棄物問題の現状
    1. 廃棄物処分場のひっ迫
    2. 不法投棄
    3. ダイオキシン類の問題
  4. 循環型社会の形成
    1. 循環型社会の実現をめざす法整備
    2. 3Rの推進
    3. 3R推進のための法律
    4. 廃棄物の適正処分

第4章 環境ビジネスリスク対策について

  1. 企業の社会的責任
  2. CSRをめぐる動き
    1. 国際的な動き
    2. 国内の動き
    3. CSRに取り組むことの意義
  3. 環境ビジネスリスク
    1. リーガル・リスク
    2. マーケット・リスク
    3. イメージ・リスク
  4. リスクマネジメント
    1. システム化の意義
    2. リスクアセスメント
    3. リスクコミュニケーション
2 第5章 地球温暖化防止に向けた組織の環境パフォーマンスの改善

  1. 環境マネジメントプログラム
    1. 快適さを逃がさない住まいとオフィス
    2. トップランナー機器をレンタルする暮らし
    3. 安全でおいしい旬産旬消型農業
    4. 森林と共生できる暮らし
    5. 人と地球に責任を持つ産業・ビジネス
    6. ナメラカで無駄のないロジスティクス
    7. 歩いて暮らせる街づくり
    8. カーボンミニマム系統電力
    9. 太陽と風の地産地消
    10. 次世代エネルギー供給
    11. 「見える化」で賢い選択
    12. 低炭素社会の担い手づくり
  2. 環境マネジメントプログラムの実施と運用等
    1. 実施と運用
    2. 測定・評価・見直し

第6章 廃棄物対策、3R推進の事例

  1. 川上対策 ~リデュース~
    1. 廃棄物となるものを拒否しよう
    2. 不必要なものを拒否しよう
    3. フリーアドレスの導入
    4. 5Sを進めよう
    5. 荷姿改善の要請
    6. 歩留まり向上(生産性の向上)
    7. グリストラップ浄化装置導入によるスカムの削減
    8. 発注ミスの削減
    9. 在庫削減
    10. 衣類のハンガー納品
    11. 製品環境アセスメント
    12. 環境負荷の少ない容器包装設計
    13. カタログ・取扱説明書類の削減
    14. メンテナンス体制の強化
  2. 川下対策 ~リユース・リサイクル~
    1. 廃棄物の分別・減容化
    2. リユース
    3. リサイクル

第7章 環境ビジネスリスク対策の事例

  1. リーガル・リスク対策
    1. 法規制違反のリスク回避・低減
    2. 環境汚染事故のリスク回避・低減
  2. マーケット・リスク対策
    1. 順守事項(法以外)の入手・特定
    2. 製品・サービスに対する自主的な環境取組み
    3. 製品環境情報の伝達 ~環境ラベル~
  3. イメージ・リスク対策
    1. コミュニケーションの促進
    2. ISO14001の強化

第8章 環境問題対策から描いた未来像(まとめ)

  1. 東日本大震災を受けた環境状況の変化
  2. 環境問題対策から、未来像を考えよう