技術士

技術士はその高い技術知識をもって、さまざまな場面で活躍しています。ここでは、そんな技術士の資格概要、職務内容について説明します。

技術士とは?

技術士は、幅広い、総合的な技術知識を持っていることを国家によって証明された資格です。この項目では、技術士の資格概要、取得の利点などについて説明しています。

技術士 資格取得概要

技術士の気になる資格取得手順をはじめ、取得にあたっての注意点、試験方法、試験科目、受講料など、資格の取得に向けた詳しい情報を調べるならこちらから。



資格取得の概要

技術士(一次試験)
更新 断りのないものは平成30年の情報
区分 国家資格
技術士法【文部科学省】
資格の概要 ●技術士は,科学技術に関する高度な専門的応用能力を必要とする事項についての計画,研究,設計,分析,試験,評価またはこれらに関する指導等,技術の監理・コンサルティング等を主な業務とします。
●産業界のあらゆる技術分野において,豊富な業務経験と高度な業績,幅広い知識と見識,深い専門的知識等を有する技術者だけに与えられる称号であり,国内におけるトップクラスの技術者であることの公の評価基準となります。
受験資格 年齢・学歴・業務経歴等による制限はない
受験者数
(平成29年度)
17,739名
機械 2,080名,電気電子 2,074名
合格率
(平成29年度)
48.1%
機械49.8%,電気電子 45.3%
試験の概要
  • 科目は基礎科目,適性科目,専門科目の3科目。
  • 基礎科目は科学技術全般にわたる基礎知識に関するもの。解答数は15問(5つの分野ごとの数問から分野ごとに各3問を選択),五者択一。
    出題分野は次の①~⑤のとおり。
    ①設計・計画,②情報・論理,③解析,④材料・化学・バイオ,⑤環境・エネルギー・技術
  • 適性科目は技術士法第4章(技術士等の義務)の規定の遵守に関する適性に関するもの。解答数は15問,五者択一。
  • 専門科目は受験者があらかじめ選択する1技術部門に係る基礎知識及び専門知識に関するもの。解答数は25問(35問から選択),五者択一。
    技術部門は次の①~⑳のとおり。
    ①機械,②船舶・海洋,③航空・宇宙,④電気電子,⑤化学,⑥繊維,⑦金属,⑧資源工学,⑨建設,⑩上下水道,⑪衛生工学,⑫農業, ⑬森林,⑭水産,⑮経営工学,⑯情報工学,⑰応用理学,⑱生物工学,⑲環境,⑳原子力・放射線,(※総合技術監理)
    ※総合技術監理部門は,当分の間一次試験は実施されない
願書提出 6月下旬~7月上旬
試験実施 10月上旬
北海道,宮城,東京,神奈川,新潟,石川,愛知,大阪,広島,香川,福岡,沖縄(12か所,年に1度)
合格発表 12月下旬
受験料 11,000円
特記事項 ●一次試験合格者は,登録により技術士補となることができます。
問合せ先 (公社) 日本技術士会 技術士試験センター
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂2-10-7 新大宗ビル9階
Tel.03-3461-8827
URL http://www.engineer.or.jp/sub02/
技術士(二次試験)
更新 断りのないものは平成30年の情報
区分 国家資格
技術士法【文部科学省】
資格の概要 ●技術士は,科学技術に関する高度な専門的応用能力を必要とする事項についての計画,研究,設計,分析,試験,評価またはこれらに関する指導等,技術の監理・コンサルティング等を主な業務とします。
●産業界のあらゆる技術分野において,豊富な業務経験と高度な業績,幅広い知識と見識,深い専門的知識等を有する技術者だけに与えられる称号であり,国内におけるトップクラスの技術者であることの公の評価基準となります。
受験資格 一次試験に合格もしくは認定教育課程を修了して,一定の実務経験を積まなければ受験できない
受験者数
(平成29年度)
26,253名
機械 1,178名,電気電子 1,546名
合格率
(平成29年度)
13.3%
機械20.6%,電気電子 14.4%
試験の概要 【筆記試験】
(総合技術監理部門以外の技術部門の場合)

  • 必須科目は,「技術部門」全般にわたる専門知識(択一式)。
  • 選択科目は,
    (1)「選択科目」に関する専門知識と応用能力(記述式)
    及び
    (2)「選択科目」に関する課題解決能力(記述式)
  • 【筆記試験】
    (総合技術監理部門の場合)

  • 必須科目は,「総合技術監理部門」に関する課題解決能力及び応用能力を問う問題(五者択一式及び記述式)。
  • 選択科目は,他の20部門からあらかじめ技術部門と選択科目を選択しておく。
    (1)選択した「技術部門」全般にわたる専門知識(記述式及び択一式)
    (2)その技術部門に対応する選択科目に関する専門知識及び応用能力(記述式)
    (3)同上の選択科目に関する課題解決能力(記述式)

※既に技術士となる資格を有するものは、その部門に関する上記(2)(3)の選択科目が免除される。

【口頭試験】 ※ 筆記試験合格者のみ実施
技術士として必要な専門知識及び見識などについて口述により行われる(筆記試験における答案と業務経歴により試問)。

願書提出 4月上旬~下旬
試験実施 【筆記試験】 7月中旬
北海道,宮城,東京など全国12か所
【口頭試験】 11月~翌年1月
東京のみ(年に1度)
合格発表 【筆記試験】10月下旬
【口頭試験】翌年3月上旬
受験料 14,000円
特記事項 ●二次試験受験に際しては,技術士補となる資格を有する技術部門に限らず,他の技術部門も受験することができます。
問合せ先 (公社) 日本技術士会 技術士試験センター
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂2-10-7 新大宗ビル9階
Tel.03-3461-8827
URL http://www.engineer.or.jp/sub02/

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