実験計画法の基礎〜実務に役立つ統計学〜

特別受講料:26,400円

一般受講料:28,600円

講座コードH59

受講期間3ヶ月

難易度初級 中級レベル

「監修にあたって」より一部抜粋

森田先生のご著書のいくつかは拝読させていただいたことがあり、
「内容が正確である、そしてわかりやすい」という印象が残っていたので、本書の監修をお引き受けした。

私が感じた本書の特徴を以下に述べる。

  1. 統計的実験計画法の中級から上級レベルの内容をほぼ網羅的にカバーしている。
  2. 実験計画法の基礎となる、統計的検定や推定の方法についても準備として詳しく記載されている。
    さらに、それらの前提となる確率分布についての数理的な解説も記載されている。
  3. 第3章では、本書全体を通して共通の考え方や計算方法をまとめている。最終章の第13章では、実験計画法についての重要な注意事項がまとめられている。
  4. エクセルを用いた解析方法や練習問題の解説が丁寧に記載されている。
  5. 最も大きな特徴として、理論的に正確でわかりやすい解説が全体を通して貫かれている。

私自身、この分野についてはそれ相応の知識を持っていると自負していたが、「こういう説明の仕方があるのか」と感銘を受けた部分がたくさんあった。本書の最初の読者になれたことを幸運に感じている。
本書は実験計画法のテキストの決定版となる作品だと思う。

早稲田大学 創造理工学部 経営システム工学科 永田 靖

こんなコースです

実験計画法とは、膨大な実験回数を最適化し、少ない回数で有効なデータを得る手法です。

この手法を用いれば、品質特性とそこに影響を与える要因との因果関係を、効率的かつよりよい精度で求めることが可能です。

本コースは「入門 実験計画法」執筆者の永田靖監修による練り上げられたテキストで、統計的実験計画法の基礎から中級、上級レベルまでを段階的に学ぶことが可能です。

ねらいと特色

  • 統計的基礎や推定の方法が詳しく記載されると共に、確率分布の数理的な解説もあり、土台となる考え方を基礎からしっかりと学習することができます。
  • 例題を用いた解説ののちに、異なる例の練習問題を解くことで実務に活用することのできる力を養います。
  • 難しい手法も、理解しやすいよう体系的に工夫された教材です。
  • 実験計画法と相性のいい、Excelを用いた解析方法も丁寧に解説しています。

教材構成

  • テキスト:2冊
  • レポート回数:必修課題3回、自由提出課題1回

監修 永田 靖 早稲田大学教授(創造理工学部)

執筆 森田 浩 大阪大学教授(大学院情報科学研究科)

主な項目

No. 主 な 項 目
1

第1章 実験計画法の考え方

データの取り方
特性と因子
推測の確からしさ
誤差の種類
フィッシャーの3原則
実験計画法の種類
本書の構成

第2章 実験計画法の基礎となる統計的推測

データのまとめ
統計的推測に用いられる確率分布
統計的推測とは
統計的推測の方法

第3章 実験計画法の解析

実験順序のランダマイズ
データの構造
平方和と自由度の計算
分散分析表
最適水準の決定
母平均の推定とデータの予測
2つの母平均の差の推定
実験計画法の解析手順

第4章 一元配置法

一元配置法とは
一元配置法の解析手順
一元配置法の解析例
繰り返し数が異なるときの一元配置法
Excelによる一元配置法

第5章 二元配置法

二元配置法とは
二元配置法の解析手順
二元配置法の解析例
繰り返しのない二元配置法
Excelによる二元配置法

2

第6章 多元配置法

多元配置法とは
三元配置法の解析手順
三元配置法の解析例
Excelによる三元配置法

第7章 乱塊法

乱塊法とは
乱塊法の実験方法
乱塊法の解析方法
乱塊法の解析例
Excelによる乱塊法

第8章 分割法

分割法とは
分割法の実験方法
分割法の分散分析
母平均の推定とデータの予測
母平均の差の推定
分割法の解析例
Excelによる分割法

3

第9章 2水準系直交配列表実験

直交配列表実験のしくみ
因子の割り付けと平方和の計算
交互作用の割り付け
2水準系直交配列表実験の分散分析
2水準系直交配列表実験の解析例
Excelによる2水準系直交配列表実験

第10章 3水準系直交配列表実験

3水準系直交配列表のしくみ
平方和の計算と要因の割り付け
3水準系直交配列表実験の解析手順
3水準系直交配列表実験の解析例
Excelによる3水準系直交配列表実験

【自由提出】

第11章 多水準法と擬水準法

異なる水準数の因子による直交配列表実験
多水準法
擬水準法
多水準法・擬水準法の解析例
Excelによる多水準法と擬水準法

第12章 直交配列表による分割法

直交配列表実験における分割
2水準系直交配列表による分割法
3水準系直交配列表による分割法
直交配列表実験における測定の繰り返し

第13章 実験計画法におけるあれこれ

交互作用や要因効果の現れ方
水準の取り方と実験の分割
実験の繰り返しと測定の繰り返し
平均平方の期待値E(V)の導出

受講者の声

実験計画法の内容について一通り勉強することができて良かったです。

QC検定でつまづいていた実験計画法についてしっかり学べた。

実験計画法で必要とされる事項が学べました。Excelでの扱い方が理解できるレベルまで記載されていたことや、例題や練習,レポートで十分な数の問題に取り組めたたことが良かったです。

テキストが分かりやすかったです。手順にそって理解することができて良かったです。

カテゴリー: ビジネス基本・教養