食品工場の異物混入対策講座

一般受講料:17,600円

特別受講料:15,400円

講座コードB26

受講期間2ヶ月

難易度初級レベル

【目標】 食品工場の異物混入対策の具体的方法をマスターする!

食品製造業の基本は衛生管理と異物混入防止です!

世界的な規模で農産物を輸入している日本の食品製造業は多くの神経を異物の混入対策に使わなければなりません。

この講座では、具体的に異物混入の防止をするためにはどうすればよいか、企業全体で取り組むにはどうすればよいかを学習し、受講者の方が自社にとって最適な異物混入対策を構築していく力を身につけます。

学習目標

  • 異物混入の防止とはどのようなことをすればよいのかを図表やチャートで分かりやすく解説します。
  • 実際に使用できる手順書や帳票などを使って解説します。

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教材構成

使用教材

  • テキスト1冊
  • レポート(提出回数2回)

著者

  • 山川 茂宏(経営創研(株) パートナー)
  • 大寺 規夫(経営創研(株) パートナー)

カリキュラム

No. 主な項目
1 第1章 企業の存続を左右する異物混入対策

  1. 食品メーカーの作るものとは
    1. 食品メーカーは「安心」「信頼」「健康」を作る製造業
  2. 常に消費者の立場にたつ
    1. 消費者あっての食品メーカー
    2. 「異物」と決めるのは消費者
  3. 消費者に信頼されるための食品メーカーの異物混入対策
    1. クレームを発生させないことが信頼の第一歩
    2. 異物混入を防止することがクレームを減少させる

第2章 企業全体で取り組む異物混入対策

  1. 顧客のために全員で異物混入を防ぐ
    1. 全員で取り組むことが顧客満足へつながる
    2. 職場の協調が異物混入防止対策を強化する
  2. クレームを企業発展のチャンス
    1. クレームは企業を発展させるチャンス
    2. クレームを言ってくれる顧客には感謝する
    3. クレームのデータベースは企業の財産
    4. クレームへの迅速・誠実な対応ができる組織が生き残る
  3. 目標を共有するしくみをつくる

第3章 異物とクレーム

  1. クレームの原因
  2. 毛髪の混入対策
    1. 最も効果的な対策、それは従業員仲間による見る管理
    2. エアーシャワー
    3. 包装資材の管理
    4. 製造ラインや用具類の管理
  3. 昆虫・動物の混入対策
    1. 昆虫・動物類が侵入する理由を断つ
    2. 穴・スキマをなくす
    3. 昆虫・動物類が侵入しにくい工場にする
  4. 自主検査の体制
    1. 微生物検査
    2. 施設の点検
    3. 備品の点検
    4. 製造機械の点検

第4章 工場環境の整備

  1. 良い工場は外から見ても判断できる
    1. 工場が外部からどのように見えるかを考える
    2. レイアウトを考える
    3. 目に見えない場所を管理する
  2. 工場施設の周囲を見回る
    1. 昆虫の活動場所を排除する
    2. 不要物の撤去
    3. スキマをなくす
    4. 臭いの混入

第5章 作業者の服装

  1. クレームの原因として多い異物「毛髪」を入れるのは作業員
    1. 毛髪混入の原因
    2. 毛髪の混入対策
    3. 脱落した毛髪の混入防止
  2. 頭髪のチェック・服装のチェック
    1. 衛生帽子のチェックポイント
    2. 作業服のチェックポイント
    3. 作業服着用のステップ
    4. 作業室入室のステップ
    5. 衛生管理チェックリスト
  3. 工場内にあるすべての動かせるものを管理する
2 第6章 クレームへの対応

  1. クレームへの考え方
  2. クレーム対応のポイント
    1. クレーム対応の体制作りのポイント
    2. 電話の応対のポイント
  3. クレーム対応の流れ

第7章 異物混入防止方法

  1. 選別機の種類と原理
    1. ふるい分け(篩分法)
    2. 風力選別機
    3. 比重選別機
    4. サイズ・形状選別機
    5. フリクションセパレーター
    6. マグネットセパレーター
    7. 電気吸引選別機
    8. 色彩選別機
    9. 金属探知機
    10. X線異物検査機
  2. 手選別の方法

第8章 一般的衛生管理

  1. 自社の衛生管理状況をチェックしよう
  2. 作業員の衛生管理の徹底
  3. 原材料の衛生管理の徹底
  4. 使用水のチェック
  5. 機械・器具の衛生管理
  6. 施設・設備の衛生管理
  7. 廃棄物・排水の衛生管理

第9章 HACCPシステムの構築

  1. HACCPシステムとは
    1. HACCPシステムとは
    2. HACCPシステム導入の前提
    3. HACCPシステムの概要
  2. HACCPシステム導入のステップ
    1. 手順 HACCP推進チームの結成
    2. 手順 製品特徴の記述
    3. 手順 製品の使用方法の記述
    4. 手順 製造工程一覧図、施設の図面および標準作業手順の作成
    5. 手順 現場確認
    6. 手順 【原則1】危害分析(HA)
    7. 手順 【原則2】重要管理点(CCP)の設定
    8. 手順 【原則3】管理基準(CL)の設定
    9. 手順 【原則4】モニタリング方法の設定
    10. 手順 【原則5】改善措置の設定
    11. 手順 【原則6】検証方法の設定
    12. 手順 【原則7】記録の維持管理
  3. ISO9000との整合性

第10章 危機管理システムの確立のために

  1. 危機管理システムの意義
  2. 危機への対処法
    1. 情報の流れを確保する
    2. 変化点分析で原因追及する
    3. 将来分析で被害を最小化する
    4. 「最善」ではなく「次善」を考える
    5. 製品回収ルールを策定する
  3. 内部告発への対応
    1. 内部告発増加の背景
    2. 内部告発への対応
  4. クレームにみる顧客第一主義
    1. 企業トップと現場の従業員のベクトルを一致させる
    2. トップ・管理者の意識を変革しよう
    3. 三直三現主義で顧客志向を実践しよう
    4. 従業員の意識を変えよう
    5. トレーサビリティのしくみを作ろう

受講者の声

男性 40代 酒造メーカー勤務 Hさん

図表など説明が豊富でわかりやすい。実際の成功例や失敗例などが書かれており,たいへん参考になった。

男性 20代 容器メーカー勤務 Tさん

お得意先(食品工場)へ高品質な容器を製造し,提供しなければならない立場の中で異物混入対策について学習し,たいへん勉強になったと思います。

男性 30代 菓子メーカー勤務 Iさん

所属している部署がHACCP認証取得をしたが,取得したことに安心しなれたところへ,いま一度HACCPの本質である顧客指向を思い出させてもらった。